少しの器用さは害悪になりうる。
堀江貴文さんが「小利口は良くない」とおっしゃっていた。
その理由は、小利口であるゆえに、未来のリスクを色々と考えてしまい、思い切った行動が出来なくなるからだと。
世間の社長は、みんなが思っているほど頭が良いわけではなく、思い切りが良いから起業している、と。
これに少し似た話になるのだけど、自分も、「少しの器用さは害悪になりうる」という感覚を持っている。
例えば、どうしようもない会社あるとする。
その会社は、役職者が実力も持たず、権力ばかりを振り回し、組織の将来へのビジョンも持っていない。
そんな会社でも器用な人って、それなりに適応してしまう。
厄介だけど権力を持った人から、嫌われないどころか、上手く好かれたりするかもしれない。
何か問題が起きたときにも、自分が責められないよう、上手く立ち回れるかもしれない。
何か主業務とは別の仕事を無茶ぶりされたときも、それなりにこなしてしまうかもしれない。
ただ、そういう人は、そういう能力があるだけに、転職をしないような気がする。
それなりにストレスッサーを避けたり、受けたストレスもそれなりに逃がしたりして、それなりにやってしまうからだ。
本来は、転職した方が良いのに、そういう人はしない。
『すごい器用な人』は転職すると思う。
人生設計にも器用だから。
しかし、『少し器用な人』はしない。
そういう意味では、『不器用な人』の方が、自分に合ったところを探す傾向にあるのかもしれない。
『少し器用な人』は『不器用な人』より、本来、ポジティブな能力を持っているのだけど、その少しの器用さがネガティブに作用することもあるのかな、と思う。