「凡人で良かった」という話。
自殺する小説家を考えたときに、
「自分は凡人で良かった」
と思う。
私は小説家と比べると、圧倒的に凡人だし、俗的だ。
少しでも女の子にチヤホヤされたらデレデレして嬉しくなるし、少し褒められると承認欲求が満たされ自慢げになる。
酒を飲んで満足したりも出来る。
しかし、自殺するような小説家はそうではないのかもしれない。
彼らはもっと崇高な感覚を持っていて、嬉しさ、虚しさ、などの感覚が高いレベルにある。
一般人の俗的なもので満足しなくなっている。
だから、「虚しさ」を感じやすいんじゃないだろう。
天才には天才の苦悩がある。
だから、自殺する小説家を思うとき、
「自分は凡人で良かった」
と思う。